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映画:松ヶ根乱射事件

DVDを見ての雑感。
 
感想①
 同じ土地に定着をしたことの無い私でも、この映画の描く田舎の人々はなんとなくわかるような気がする。言葉で人と分かり合うのではなく、行動でわかってもらう。どんなに相手の振る舞いに怒っても、最終的にはなんとなく居ついた人を文句を言いながら受け入れる。なんとなく、みんなが変わらず過ごす。すごい閉鎖的で、時が歪んでるかのようだ。鬱屈感を打破したくて起きた乱射は事件だけれど、おそらく松が谷は何も変わらないのであろう。
 この監督の作品では、その後に作られたリンダリンダリンダを見たことがある。高校という閉鎖的な空間でやっぱり最終的に主人公達が、その鬱屈感を発散し、でもその後の変わらない日々が示唆されていた。でも、その鬱屈感に対して懐かしむような愛情があった。見たことはないが、監督はその後、天然コケコッコーという田舎を舞台にした青春映画?も作っているらしい。監督の視線は更に愛情深くなっているのであろうか。監督の描く田舎というコミュニティーへの視線の変化を見てみたいと思った。
 
感想②
 最近、新井浩文さん、三浦友和さん、山中崇さんの出る映画や番組をよく見ていた。特に、新井浩文さんは私の大好きな毒島ゆりこのせきらら日記という恋愛ドラマにおいて、主人公の運命の相手であった。ドラマに夢中だった私にとって、新井浩文さんは新井浩文さんというより、ドラマの役名の小津さんである。だから、他のもので見ると小津さんの顔なのに小津さんじゃない…と、まずそこに感動してしまう。そういえば、大河ドラマの荒くれ者の加藤清正も小津さんらしい。この場合には、顔を見ていても、小津さんだということにすら気づいてなかった。新井浩文さんがすごく演技が上手いのであろう。ただ、私にとっては小津さん演技が上手いなーという感想になる。
 山中崇さんはtwitterで写真を見てすごく好みの顔だと思って調べてみたら、いくつかの映画で拝見しており、しかも印象に残っていた。しかし、「嫌な奴」という印象の残り方をしていて、顔の造形を覚えていなかったようだ。
 演じた経験はこれまでも無く、これからもないのであろうから、どのようにこの感動を表していいのかもよくわからない。演技に何の持論を持たないし、ただ記憶力が悪いだけかもしれない私が言うのもおかしな話であるが、演じることへの尊敬の念と面白い作品を見られることへの感謝の念が湧く。
 
 

 

松ヶ根乱射事件

松ヶ根乱射事件