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How to connect the world? How to express myself?

読書:問題解決の全体観

 

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 ちゃんとしたいのに、ちゃんとできないことは私の長年の悩みであった。中学に入ったあたりからであろうか。どうやら、ちゃんとしていない人間だと気づいた。ちゃんとしてなくてもばれない場所を探そうとしたこともあったが、いずれにしてもばれないことはなく、居心地が悪かった。

 

 ちゃんとした人に認められたいー恋愛でも仕事でもそのように思ったときから、私は一生懸命頑張り始めた。頑張れば、上達することも増え、それなりにちゃんとして見えるようになったが、表面は焼けていても中が固まっていないケーキのように、実態はまだまだである。難しいのは、ここからであった。ちゃんと振る舞えば振る舞うほど、ばれた時に人をがっかりさせてしまう。一体、どのようにすればいいのであろうか?

 

 悩んできたこの数カ月で気づいたことは、「ちゃんとしたいことと、ちゃんとしてない現実を両立させることは可能」ということであった。そして、試行錯誤の行く末に、社会人の最初に教わった一冊の本を思い出した。

 

 短歌

 あまりに公私ともどもうまく行かず、気持ちを吐き出すために短歌を始めた。たまった気持ちを吐き出すうちに、自分の考えがクリアになってきた。私はそれまで、コミュニケーションで偏りがあり、理想の自分を語ることで自己表現をしていたことに気づけた。

 

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人からの指摘

 上記に書いたことと似ているが、人から話を「盛るくせがある」とも指摘された。そのときに気付いたのは、私がちゃんとしていないことががっかりさせたのではなく、相手に自分の実像をきちんと伝えていないことが不信感につながったということであった。理想を追いかける自分と、理想より低い現状をきちんと伝えることは、自虐ではなく現実を正しく認識してもらうための思いやりなのである。

 

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仕事での出会い

 そのうえで気づいたのは、私はどうして「ちゃんとする」という完全に個人的な悩みを職場でも追及していたのであろうということである。これに気づけたのは私がさんざんに迷惑をかけた人々が私に寄せる好意に気づいたおかげである。私がちゃんとしていようがいまいが、実はよかったのだ。寧ろ、私がそんなことに拘泥していないで、きちんと分からないことを聞くべきであった。また、山田ズーニーさんの本を読んで、気づかされたのは、理想や目標とは複合的なもので、外生する場合もある。むしろ、仕事が勉強と異なるのはそこであるということであった。もっともっと、周囲の言葉に耳を傾けなければならない。

 

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 そして、理想の設定に周囲の声が必要なように、現状の私を認識するためには周囲の意見もが欠かせないとも実感した。

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 今後どうしていくか

 この数カ月で気づいたことは、私はモチベーションを維持するために理想を設定することが好きであるが、理想を追いかける自分に満足してしまうことだ。そして、その理想は独りよがりになりがちだ。現実をきちんと見つめるためには、自分もしっかりと自分の心を見つめることと周囲の意見を聞くことが大事だ。それらが、理想の自分の設定にもつながってくる。

 ここで思い出したのは、社会人の最初に教わった本のシリーズである。最初のメッセージは全ての基本は空雨傘であるということであった。空が曇っていたら(認識)、雨が降ると考え(分析)、傘を持ってでかける(行動)という順番で物事を進め、人にもそのようにコミュニケーションを取りなさいというメッセージである。私はどうやら逆にやってしまっていたようだ。これからは、空雨傘を意識するために、この本を手元において常に見返そうと思った。

 

 

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