読書:日本をダメにしたB層の研究
- 作者: 適菜収
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/09/17
- メディア: 文庫
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苦手な文体、内容(論理プロセスおよび結論)の本著ではあったが、最近どうしても気になるいくつかの事柄の理解に必要ではないかと思い、本著を読んだ。
…そして、想像通り挫折してしまった…。
情報に流されやすいB層およびそれらを操作し「改革」派にしようとするA層という概念を本著では繰り返し引用している。これらの人々について、現代では増えているのか、どういう人がそれを構成しており、どのようなきっかけでそれらの層に流れるに至るのかを知りたいと考えていた。また、これらの構造は過去からあるものなのか、海外にもあるのかといったことも知りたかった。
しかし、本著は著者の「改革」への批判を前提として、それらを支持する人を批判することがテーマであった。私の知りたいことは得られなかった。
思考停止して既成の価値観に踊らされる人が多くなっていることによる弊害の解決策を打ち出した本は少ないかもしれない。ひとまず、実態を定量的に示している本を探そうと考えるに至った。