2016-01-01から1年間の記事一覧
1匹の褐色の虫に生活のほころびを見たベッドで反省 #短歌
醒めない(通常盤)アーティスト: スピッツ出版社/メーカー: Universal Music =music=発売日: 2016/07/27メディア: CDこの商品を含むブログ (3件) を見る 失ったと思っていたことを取り戻せそうで浮かれてる。浮れるだけではダメだということは身にしみている…
浮き立った心で見るはウィンドウのchicとやらを着こなすマネキン #短歌
街に出て遅れを知るやスカートを 慌てて買い足す復帰前の週 #短歌
満たされて何も響かぬこともある 贅沢に歌を聞き捨てる夜 #短歌
お金出しCD買って本読んだ 社会に「ただいま」そっと呟く #短歌
フォークとか 何かの影とか どけていく 写真のような 写真を撮るため #短歌
電車から ホーム、会社と 止まらない ヒトに押されて 大河に落ちた 若葉一枚 #短歌
冷えた風当たる足達深く組み 画面をかじる熱に浮かされ #短歌
慣れてない慌しさに目を回しパスタぐるぐるかきこみ進む #短歌
草生えぬ高地に立つる御柱 真っ青な空に抜ける神様 #短歌
見あぐるは四方を囲む御柱 山頂に立つ真っ白な祠 #短歌
キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~ (BAMBOO ESSAY SELECTION) 作者: 田房永子 出版社/メーカー: 竹書房 発売日: 2016/06/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見 最近読んだ漫画に筆者の田房さんが紹介されていたので、読んでみた。…
体内に残ったボルト見るようにかつて泣きにし本に微笑む #短歌
2000年に初版ということで16年前の新書だが、戦後システムの崩壊という長期的な問題を扱っているので、全く古くない内容であった。そして、エビデンスに基づいて議論を進めているので、読みやすく納得度が高かった。 不平等社会日本 さよなら総中流 (中公新…
ペン引いた本を見返しわかるのは私の頭の悪さなりけり #短歌
スマホから海外ラジオ伝えるは世界で絶えぬテロリズムのこと #短歌
向田のほんの短いレシピからオンナが生きた歴史が香る #短歌
味噌みりん白身魚に塗った後大葉に挟み焼いた平日 #短歌
害なんて私にないと知ってても 虫は「殺して」気持ち悪いから #短歌
思い出を書き出し始め 降り出した小雨のように言葉あふれ #短歌 思い出を書き出し始め降り出した小雨のように言葉が溢る#短歌
詰めすぎた胃腸の冷えに驚いて 人に会ってた疲れを思う #短歌
さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ作者: 永田カビ出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2016/06/30メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 普段は世の中舐めてるくらいにある心の余裕がちょっとなかった。忙しいことはありがたいこと…
ガリガリもようやく30前にして 人並みのたるみ愛しく思う #短歌
真夜中にカラオケ行きて踊ってる 変な生き物ここに生きてる #短歌
落ちた葉も細すぎた木も出ぬ種も 土に還りて命を産んで #短歌
生きるとは誰かの「死」の裏っかわ 同い年だったイトコを思う #短歌
20年前には入って遊びしを岩場から見る夏の大滝 #短歌
同年に生まれなかったイトコの名 叔母が口にし 生かされてると #短歌
同じ船乗ってる者の顔してる 実家で撮った家族写真 #短歌