短歌俳句
人の手がとぐす髪の毛柔らかに 空気包んで私を浮かす #短歌
邪魔だった前髪切って鏡見る こうして人の目見れてたかなと #短歌
むんわりとこもった空気満員の 車内でひとり吐き気追い払う #短歌
驟雨の音(ね)思わず隣と苦笑い 東京砂漠にも潤いはあり #短歌
雨風の駆け抜けた後、続くのは 日差しと風と通勤列車 #短歌
もう捨てる水を吸ったスポンジを 低気圧の下 むくんだ目で見る #短歌
台風が壁に当たって鳴く声で 部屋の輪郭今更に知る #短歌
観劇の余韻冷めぬ夜久方に スマホ見ずとも布団でまどろむ #短歌
足からの広がるむくみ顔にまで昇る頃には頭働かず #短歌
あらびきの 山鳥の尾の ハンバーグ 寝ないで捏ねる 既読無視のヒト ※既読無視という単語はいつまで残る単語なのか不安なので、使うのをやめよう あらびきの 山鳥の尾の ひき肉をこねながら待つ 返信無い君 ※ひき肉こねるってなんだ…? あらびきの 山鳥の尾の…
友からのもてなしにただ甘えては固まった土に空気をもらう#短歌
砕けちった木綿豆腐がじっと見る国道のそば走る私を #短歌
キッチンの隅で根っこを伸ばしてたねぎ ベランダで 緑濃くなれ #短歌 ※改作 キッチンの隅で根っこを伸ばしてたねぎよベランダで 濃くしろ命#短歌
客用の茶を大量にくれる祖母 ボケてはいても案じるココロ #短歌
Siriにすら正しく名前呼ばれぬと 気づく暇あり ボンバケーション/『Siri』sundy1987 #うたの日 #tanka http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=866e&id=10
ちゃんとした私になるべく千円でブックカバー買い来て眺む #短歌
バイバイ!と男児挨拶せし寿司を下流でキャッチ 視線の隙間 #短歌
健康になった祝いに友と会い 悪口とともに生肉をかじる #短歌
生活に娯楽にかまけ抜け落ちた 歌はどの宇宙(そら)巡りにけるや #短歌
祝日に1人マックで寝る女 疲れに沈む 冷風の下(もと) #短歌
マニュアルの笑顔に押され貰う常 決して使わぬチキンのソース #短歌
テレビ見て僻まず笑うそれだけで健やかな夏ただ感謝する #短歌
蓋をとり透き通った根菜に湯気の裏からそっと微笑む #短歌
タロットで見違えるほど赤黄色明るいカード深く頷く #短歌
あと少しあと少しだと言われつつここで止まれる体力もなし #短歌
せめてもの慰めばかりカブの葉をまぶして食べるチキンラーメン #短歌
イライラにジャンクフードを欲し湯を急いで沸かす 米は明日だ #短歌
化粧して、髪を結っては汗が吹く 半裸で1人 鏡見ながら #短歌
ぼんやりと具合が悪くエアコンを止めては見ても夕風は無し #短歌
前、twitterを見ていて短歌入門者に何が必要かのアンケートがあった。短歌を作り始めて、上手くなりたいなぁという欲が出てきた私は「色んな歌を作る人のインタビューが読みたいなぁ」と思った。これは、上手くなりたいというテクニックを知るよりも、自分が…