My blog

How to connect the world? How to express myself?

短歌と私

記憶が間違っていることに気づくとびっくりする。私は思い入れのある俳句を覚え間違えていてびっくりした。

その俳句とは詩歌を好きになったきっかけだったのだ。塾で国語の先生が教えてくれた俳句を聞いたときに五感で俳句の世界を感じることができたのだ。

ひさかたの 茶のぬくもりや けさの秋

これは中曽根総理が詠んだ俳句で、間違いだらけの俳句として紹介されたのである。ひさかたのという5文字は光を導く枕詞であるのに、久しぶりという意味で使われている。さらには季語が無く、秋という直接的な言葉を用いている。

そんな間違いだらけの俳句だけれど、私にとっては、作者の顔がすぐに浮かんだからか、季節が正しく秋の入り口だったからなのか、今までに無く情景が思い浮かんでしまったのだ。

今でもその時の感動をはっきりと覚えているつもりだったが、最後の5文字を秋の風と覚えていた。ネットで検索してようやく気付いたが、昔であれば図書館で調べものをしない限りは思い出せなかったであろう。

この歌を忘れないように、このブログを書いた次第である。







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