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How to connect the world? How to express myself?

読書:アメリカ型ポピュリズムの恐怖(齋藤淳)

 SNS等で個人の発信力が高まってきている。これは、コンプライアンス強化の動きにつながり、公共に良い影響をもたらす。例えば、会社の利益を優先するあまりに環境破壊を行っている企業があっても、以前であればそれは困ってる一部の人にしか知られる問題ではなかった。しかし、今は1人が破壊された自然の写真をSNSに撮れば、変化をもたらせる可能性がある。


  一方で、個人が会社や著名人を「叩く」ことを目的とするような動き−過度のバッシングも起きやすくなっているのが現実だ。これは日本独自の問題なのではなく、それとも個人の意見を社会に反映させることの限界点なのでは…と私は最近考えていた。


 他国でも、この傾向が強まっていないだろうかと気になり、本著を購入した。


 本著の問題意識は、「アメリカという国が極端なポピュリズムの一面を持っている」ため「内容の正否に関わらずバッシングが起きやすい」ことに根ざしていふ。そして、本著の主題は、それを前提にして日本企業へ警鐘を鳴らすことを目的にしている。


 私の仮説に沿った議論ではあったが、この仮設の証明そのものがなされているわけではなかった…また違う本を読もう。